私が施術中に思うことがあるのですが、手技を患者さんに表現するときは
「文学的要素」と「科学的要素」
が必要なのではと思うときがあるんです。
これはどういうことかと言いますと、
感覚的に「心地よい」、そして「気持ちが良い」
というものを素直に受け止めることができる患者さんがいると思えば、
逆にそれを受け取ることよりも説明や理論的思考のほうが受け取れる患者さんもいるからです。
つまり両方の要素を持つことにより、
どんな患者さんでも深く理解して信頼して頂けるようになると
考えています。
理学操体はまさしく
「理学」と「操体」
を融合させ、理論的思考をしながらも
操体法の感覚的要素をミックスさせた手技療法です。
操体法は感覚的要素がたくさんある手技療法で
どうしてもその部分でわかりにくいところが存在することは確かです。
ただ、感覚的要素を深く理解することで
抜群の結果を残せることも事実なのです。
この感覚的要素をどうにかして埋めることはできないか・・・。
そこで結果的に完成したのが理学操体なのです。
周りから与えて頂いたものを最大限生かしながら、
操体法というとてつもなく想いの詰まった手技療法を
さらにわかりやすく後の世に伝えることができれば、
今まで教えて下さった先人の先生方、そして
先輩手技療法家の先生方の想いに報いることができると確信しています。
今後も私はチャレンジし続けたいと思っています。
そのチャレンジは今後生まれてくる施術家の先生、
そして患者さんの為に少しでもお役に立つと信じていますから・・・。